ビオトープ

2015年5月22日 (金)

ミミカキグサと睡蓮鉢

小さな睡蓮鉢に、ミミカキグサ(Utricuraria/ウトリクラリア)の鉢植えを配置してみた。

デザイン上、同心円の配置は安定感があると思う。

Photo

このミミカキグサの種類について特定できないが、扱いやすい市販の外来種である。ミミカキグサの仲間は、数多く、花色、花の形も豊富なのでもっと注目してみたい。

日本原産のものも多いが、あまり流通していない。かつ、自生地が保護されていたりする。

一般的には、水際の植物である。完全に水中化しているタイプは、タヌキモと呼ばれるが、属名のUtricurariaは同じだ。

ミミカキグサは、コンパクトである。また、このように独特の形状の植物なので、いろいろこの点を応用した活用があるだろう。

食虫植物としても知られている。というか、これがウリかも知れないが、食虫といっても地中の微生物を根で捕獲するので(小さな袋状の構造で対象を吸いこむ方法)、それは顕微鏡下の世界の話である。

2015年4月24日 (金)

睡蓮鉢でビオトープ 基本編(最小限の設定)

夏が近づくと、睡蓮鉢の販売が盛んになる。文字どおりに解釈すれば、”睡蓮を植える水鉢”である。

しかし、睡蓮という植物は、葉をぴったり水面に張る性質の植物なので、メダカや金魚を入れたとしてもそれらの観賞には向かない。かつ、水面が直接空気に触れる面積も限られ、水中の生物たちにとって酸素不足の心配があったりする。

つまり、植物と動物の調和がよろしくない(ビオトープ的ではない)。もちろん、小型の睡蓮を選ぶとか、よほど大きな睡蓮鉢にすることで対応は可能だ。

簡単に済ませるとすれば、睡蓮鉢、少なめのメダカ、マツモ、キンギョモなどの完全に水中型の植物の組み合わせがお勧め。

メダカが二酸化炭素を吐き、植物の光合成が二酸化炭素から酸素を作って水中に放出し、メダカが酸素を吸う。この循環により最小単位の生態系が完成する。

置き場所には十分注意したい。夏の日なたではお湯になってしまい、とても魚は生きていけない。そのような場所では、やたらに藻が増えて水中を埋め尽くすことにもなる。

だから、木漏れ日の当たる場所のような半日陰に設置する。でも、藻の増殖は抑えられないだろう。対処は、根気よく定期的に水替えを続けること。増えた藻を除去すること。

そして、餌やり。野外に置いた睡蓮鉢の場合、メダカたちは水面に落ちた虫や水中にわく微生物を食べたりしているので(これもビオトープの要素だ)、餌やりは必要としても、かなり少なめでも大丈夫。

水替えする場合、生の水道水では魚に負担がかかるので、汲み置きし、水道水に含まれるカルキを飛ばし、かつ水温を同じにした水を使う必要がある。

僕は、多くの人にビオトープを楽しんでもらいたいと思うけれども、このような日常管理の面倒さはお伝えしておきたい。

最後に「ボウフラ」。つまり蚊がわくのではという心配のことだ。去年の夏は、デング熱が大問題となったりしている。

結論を言えば、まず問題なし。ボウフラは、水面に浮かび直接空気を吸う。こんな絶好の機会をメダカたちが見逃すはずはない。メダカの口元をご覧いただきたい、上向きの形になってる。メダカは水面近くの生物を狙う小さなハンターなのだ。ボウフラは、彼らにとって最も食べやすい最高の生餌である。

余談だが、釣りや熱帯魚の飼育の好きな人なら、「アカムシ」をご存じと思う。これは、ユスリカの幼虫のことだ。ユスリカは蚊の仲間なのだけれど、人を刺すことはない。

アカムシは水中呼吸が可能で、泥の中などに身を隠すことができる。メダカにとってごちそうとはいえ、捕食の難しい生き物だ。だから、ビオトープで生き延びることができる。

とはいえ、いずれ成虫になるためには水面に浮かび羽化する必要があり、メダカたちはきっとこの瞬間を楽しみにしていることだろう。

まれではあるが、小さな睡蓮鉢で少しばかり劇的なことがあったりもする。それはトンボの羽化である。

母トンボたちは大きな目で小さなビオトープを見つけ出し、そこに微小な命を託す。産卵である。すかさずメダカたちは食らいつくが、わずかに生き延びた卵が成長し、ときには小メダカを捕食して逆襲しながらある夏の朝ビオトープの縁に這い上がる。

そして、水中呼吸を停止させ、初めて味わう空気を吸い、身をよじらせ、夏の太陽を浴びながら、羽根を広げ、長い胴体を伸ばし広大な空へ飛ぶ!

命が輝く瞬間と呼んだら大げさだろうか?

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