庭園探訪

2015年4月10日 (金)

聖蹟桜ヶ丘駅前のクリスマスローズ

聖蹟桜ヶ丘周辺は、そこそこの桜の名所。ソメイヨシノはその見ごろを過ぎ、ヤマザクラに主役を譲っている。この桜こそ、多摩市の”市の花”である。

この季節の注目すべき脇役は、たとえば、駅前交差点近くのクリスマスローズ。この花は、駅前の整備で植えられ、毎年花の数が多くなっているように感じる。

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場所の選択がいい。八重桜の下に植えられているが、近くのアートマンビルの陰になる時間帯もある。これらが季節に応じた適切な日照、つまりこの植物が好む”日加減”を与えてくれているようだ。この場所を選んだ人って、なかなかの園芸家だと思う。

余談的にいえば、クリスマスローズは、”使える植物”だ。品種が数多いので、一言ではいえないけれども、このようなポピュラーな品種は、植えたらそのままで毎年長い期間花を咲かせてくれる。そして日照不足にも強い。ただし、成長が遅いので、苗の値段が少し高めだ。

それにしても、このネーミングは季節外れ。クリスマスの時期に咲く品種もあるようだけれども。

2014年1月27日 (月)

スコットランド、フェアリーグレン(Fairy Glen)

前回の石庭に関連づけて海外のレポートです。

ただし、人が造った庭ではなく、自然の造形です。場所はスコットランド、スカイ(Skye)島の外れにあります。

荘厳な岩の配置、手前の築山状の起伏、そして、優美な傾斜地のひだが見事に調和しています。

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航空写真?いや、小さな丘の上から撮影しました。広大な風景?いくつも山が連なるようですが、ずっと遠い背景のなだらかな山を除き、じつはせいぜい200 メートルほどの幅しかありません。

Fairy Glen、妖精の谷と名づけられたこの区域は、周囲の自然風景のミニチュアのような姿を現しています。

この光景、苔と築山、岩だけでまねてみることができそうです。小さい方がむしろ簡単で、箱庭、あるいは、究極的には水槽の利用が良いです。

苔の管理は以外と難しく、適切な空中湿度を保つ必要があります。

この記事、小さな庭を大きく見せる参考として載せてみました。それにしても、不思議な場所でした。スコットランドのパワースポット、まるで妖精の魔法空間のようでした。

2014年1月21日 (火)

摩訶耶寺庭園

静岡県、浜名湖の北部には、湖北五山と称される古刹があり、これはその一つ摩訶耶寺の庭園です。

長く埋もれたままになっていたのですが、昭和になり発掘され、往時の姿が再現されています。

学術調査により、平安様式、鎌倉初期の造営と判明しました。

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庭作りの参考としていえば、

完結した非日常空間の演出

水と岩、築山のシンプルさ

力動感を持ち、遠近を考慮した岩のクラスター群配置でしょうか。

それなりに大きな庭ですが、さらに広大に見える工夫がなされています。

たとえば、最も遠方に小さめの岩の集まりを配置することにより、あたかなも彼方の岩山のような視覚効果をもたらしています。

中央の島状になっているところ、三つの岩が寄り添って立っています。

いわゆる、三尊岩組でしょう。仏像の様式に関連していますが、安定していながら、大地から湧き出るような力を感じます。応用する場合、デザインのポイントは大(中心)中小(脇)の岩三つです。

これらの岩は、付近に落ちているものと同質でした。実に良い風合いの色、材質です。上品に苔をまとうことができるような。

浜名湖湖北といえば、有名な三ケ日みかんの産地です。つまり、温暖な気候なのですが、この日は極寒の晴れ。睡蓮の葉とともに池の表面が凍りついていました。

ところで、まったく技術的な問題なのですが、池の水はどうやって保っているのか。

まさか、コンクリート張りではないでしょう。地形的に水が湧き、保たれる場所としてこの場所が選ばれたと思います。

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