季節の花 11月 ヒイラギと西洋ヒイラギ
11月になった。ふと、鮮烈な香りを感じて、何だろうと見渡してみるとヒイラギの花が咲いていた。キンモクセイの香りをご存知の方は多いと思うが、ヒイラギも同じモクセイ科なので、同様に香りが良い。ただし、キンモクセイのように甘くなくもっと透き通った香りだ。
西洋ヒイラギといえば、クリスマスにちなんだ植物だ。実の赤と葉の緑のコントラストはクリスマスのイメージカラーといってもよいと思う。
11月ともなれば、だんだんと赤く色づき、クリスマスが近いことを色彩で知らせてくれる。
ヒイラギと西洋ヒイラギもトゲトゲ葉がよく似ているので、”ヒイラギ”とされているが、西洋ヒイラギはモチノキ科なので、他人の空似である。
ただ、日本でも西洋でもこのトゲトゲが魔除け的な意味を持っている。なので、西洋では聖なる祭日にちなんでいるし、日本では節分に使われている。鬼は外!、ってまさに魔除けだ。
余談的に、ハリーポッターのお話もざくっと言えば魔除けの話なのだが、ハリーポッターの杖の材質は、西洋ヒイラギとされている。
日本のヒイラギは、実や花というより香りを楽しむ木といえる。加えて、家の魔除けの意味を意識するならば、鬼門の方角、つまり北東に植えてもよろしかろう。特に、玄関が北東に位置しているならば、お勧めである。