2024年11月27日 (水)

季節の花 11月 ヒイラギと西洋ヒイラギ

11月になった。ふと、鮮烈な香りを感じて、何だろうと見渡してみるとヒイラギの花が咲いていた。キンモクセイの香りをご存知の方は多いと思うが、ヒイラギも同じモクセイ科なので、同様に香りが良い。ただし、キンモクセイのように甘くなくもっと透き通った香りだ。

西洋ヒイラギといえば、クリスマスにちなんだ植物だ。実の赤と葉の緑のコントラストはクリスマスのイメージカラーといってもよいと思う。

11月ともなれば、だんだんと赤く色づき、クリスマスが近いことを色彩で知らせてくれる。

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ヒイラギと西洋ヒイラギもトゲトゲ葉がよく似ているので、”ヒイラギ”とされているが、西洋ヒイラギはモチノキ科なので、他人の空似である。

ただ、日本でも西洋でもこのトゲトゲが魔除け的な意味を持っている。なので、西洋では聖なる祭日にちなんでいるし、日本では節分に使われている。鬼は外!、ってまさに魔除けだ。

余談的に、ハリーポッターのお話もざくっと言えば魔除けの話なのだが、ハリーポッターの杖の材質は、西洋ヒイラギとされている。

日本のヒイラギは、実や花というより香りを楽しむ木といえる。加えて、家の魔除けの意味を意識するならば、鬼門の方角、つまり北東に植えてもよろしかろう。特に、玄関が北東に位置しているならば、お勧めである。



 

 

 

2024年11月11日 (月)

季節の花 10月 マリーゴールド

夏の花?でしょ?と聞かれたら、です。とお答えしよう。

異常気象により、10月はまだ夏になってしまった。そして7月~9月はまだ名づけられていないとにかく暑い第五の季節といっていい。

普通に夏だから、夏の花、マリーゴールドが咲いているわけだ。

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毎年、採った種からマリーゴールドを育てるようになり10年になる。そのきっかけは、ネコブセンチュウが蔓延したので、この植物に除去をお願いしたからである。加えていうと、アフリカン・マリーゴールドでなくては効果がないそうだ。

最近では、猛暑越えにこの花があるような季節の象徴である。

マリーゴールドといえば、あいみょんの歌にあるけれど、個人の印象として”麦わら帽子の君”には見えない。いい歌なので、まあいいか。

映画、リメンバー・ミーは、この花の深い意味を紹介してくれた。死者と生者の橋渡しをしてくれる花なのか。ただの花ではない。

深い気持ちでもってこの花を愛でてみよう。

2024年9月30日 (月)

季節の花 9月 ヒガンバナ

ヒガンバナ、曼殊沙華、リコリス、そしてSpider llilyなど。地方名を含めたらかなりの異名もある。呼び名のいろいろは、注目度やイメージの多様性に由来しているのだろう。

田んぼのあぜ道に群生している様子は、日本の原風景の一つと言ってもいいだろう。一方で洋風の庭にも華やかにアクセントを添えると思う。

特に、最近は、ピンクやクリーム色、白などの品種に改良されるされるようにもなった。

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日本のあちこちにヒガンバナの名所が知られているが、植えれば勝手に増える強健さがミソだと思う。ただ、冬に葉を茂らせ、光合成して栄養を蓄えるので、落葉樹林の下などを選ぶ必要がある。反対に、年中日当たりの悪い常緑樹の下では、冬の日当たりが悪いので不向きなのである。

ところで、漫画/アニメの『鬼滅の刃』では、青いヒガンバナを探し求める話があるが、実際のところは存在しない。そもそもこの植物は青の色素を持ち合わせていないのだろう。オリジナルの赤から、色素を抜いていけば一見多様な色彩があるように見えるが、結局引き算であって遺伝的に無い色素を加えることは難しいのだろう。

2024年8月30日 (金)

季節の花 8月 ヒマワリ

真夏は意外に花が乏しい季節だ。葉ばかり茂る印象がある。特に最近は、極端な高温が続くので、夏の花壇の定番のような植物を育てることが難しくなったように思う。鉢植え、プランター植えの植物に、水やり2回では済まないことも多い。

同じ植物でも、東京の低地では何とか生きのびる状態なのだが、奥多摩地域ならすくすく育っている様子を見ることがある。単純に高温のせいといっても良いのだろう。

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去年の状況に懲りたので、今年は種類を減らしてみた。絵になるものはヒマワリくらいなので、ありきたりだがこの花を紹介したい。

ヒマワリといっても、多種多様な品種があるが、大きさ、存在感で選ぶならロシアヒマワリだ。一粒で人の背丈を軽く超えるなどコスパもいい。

ただし、芽が出てもすぐ虫に食われることが多々あるし、なにしろ背が高い分、倒れやすく台風の到来も脅威である。

というわけで、最初は虫の近づきにくい場所で種を小鉢にまいて管理し、時期を分け、2回の種まきを実施している。

そうすると、早めの台風の到来がすでに大きく育ったヒマワリを倒しても、まだ背の低い2回目の種まきグループに期待をかけることができる。

青空に黄色いヒマワリは、夏の原風景の一つだろう。

種も使い勝手がいいと思う。ハム太郎の歌にあるように、げっ歯類系のペットの飼料にも最適だ。

 

2024年7月13日 (土)

季節の花 7月 百合

手前の白い百合は、カサブランカ。その奥はカノコユリ。

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どちらも、比較的育てやすい百合だと思う。とりあえず毎年芽をだして開花するうえ、カノコユリは球根自体増殖しやすいようだ。

カサブランカ、そのまま翻訳すれば”白い家”なのだが、改良された園芸種としての名前である。日本原産のヤマユリが元だろうが、このオリジナルよりずっと育てやすく、花も大きめ、強い芳香はそのままだ。

名前のとおり、白い。花屋さんで売られているものは、色彩的にアクセントにあるおしべが取られてしまうが(服など花粉が付いたら落ちにくいのでクレーム対策?)、庭植えならそのまま。やはりこれがないと締まりがないね。

栽培上、重要なことは、最初に深く深く土を耕し、肥料や腐葉土などより深く設置して、土を重ねその上に球根を植えこむこと。その深さは20㎝くらいでいいと思う。

あと重要なことは、日当たりは良いほうが好ましいが、日当たりなどで根本を熱くしないこと。つまり下草があってその間から茎をのばすようなイメージだ。

 

 

2024年6月 7日 (金)

6月の花 花菖蒲

梅雨が始まるころ、少しばかりの清涼感を与えてくれる花、花菖蒲。

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花菖蒲といえば、江戸時代から続く絢爛たる古典園芸の一部門なのだが、この写真ではしょぼすぎるのではないか?

それもそのはず、これはオリジナルの原種だから。この原点に始まり壮大な改良が始まったわけだ。

何もこんな原種にこだわる必要はなく、皆さんはどうぞお好みの品種を選んでもらいたいと思う。

趣向を洋風に変えてみるのなら、ジャーマンアイリスの分野もある。

ただし、こちらは花菖蒲と異なり、乾燥気味にそだてることがコツである。

2024年6月 2日 (日)

5月の花 矢車草

1年草であるため、毎年タネまきをしなければならない手間がある。あるいは、苗を購入することも選択だろう。

としても、お勧めするだけの利点がある。

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背が高く目立ち他の植物にうずもれにくく、長い期間一株に次々多数の花をつけ、こんな感じに、さりげなく生けることも演出である。

なんてたって、ツタンカーメン王妃が彼の棺にそっと置いたこの花束が、3000年を超えた後発見された歴史もある。

強大な王権を象徴する副葬品の中で、それは鮮烈な心のメッセージをそのときも伝えていた。

この花の花ことばについて、どうでもいい記載が数多いが、この出来事から花言葉を付与するとしたら、”永遠で純粋の愛”ってとこだろう。

 

 

 

2024年4月12日 (金)

季節の花 4月 イベリスその他

桜の終わったころ、若葉の季節の少し前、この時期は一年で最も花の多い季節ではなかろうか。

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この写真の中には、手前の低木のカワヤナギ(サリー)、奥に白花レンゲツツジ、そして中央にはイベリスが満開となっている。

イベリスは、日本の園芸植物としてまだ新しい部類だと思うが、管理のしやすさで特筆すべき植物と思う。

ご覧のように、岩場の隙間でも育ち、花期も長く、夏の猛暑、冬の氷点下でも耐え、つつましく増える。

また年中葉があるので、花の時期以外も緑を絶やさないで済む。

手間が必要となるのは、挿し木で増やそうとする場合だろうか。

この庭の構成についてご説明すると、なにしろ狭いので広く感じる工夫に気を使っている。

手前を低くし徐々に高くする傾斜をつくり、また、手間に大きな素材を置き、遠くに小さな素材を置くことでより奥行を感じるようにしてみた。

 

2024年3月22日 (金)

季節の花 3月 菜の花

日本の春をイメージする花として桜が筆頭なのだろうけど、誰もが身近に桜を植える場所を持っているわけではない。

もっと身近に咲かせることが可能な花を選ぶとしたら菜の花などどうだろう。

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菜の花とは、、、

大ざっばにいえば、アブラナ科の花といってもいい。その特徴の4枚花弁については、小学校の理科でも習うことにされている。

結構種類が多い。ダイコンの花だって菜の花の範疇に入ると思う。ただし、白花だ。

どうやって育てるか?種から育てるのも手間なら、たとえば料理に使った小松菜の根本を土にさしておけばいい。コツは、冬の寒さに当てること。

そうすれば、いまごろ三月には花を咲かせることだろう。

 

2024年2月14日 (水)

季節の花 2月 スノードロップ

”雪の雫”とは、なんとも詩心が湧くようなネーミング。

Snowdrop

それにしても、小さい。おまけにうつむきで花を咲かせる。まあ、春の訪れはささやかに始まると考えればよいのか。

雪の中から芽を出して咲いている写真ならもっとそれらしかったろう。

育てる上で地植えが最適なのだろうけれど、あまりに目立たないので鉢植えで栽培することにした。

本格的な春を迎えるとだんだんと葉を枯らして休眠期を入っていく。

そのまま来年を春を迎えさせてやれば手間が少なくてすむだろう。

 

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